ヘンリー・ダーガー

ヘンリー・ダーガーは誰にも知られることなく膨大な量の物語を書き、挿絵を描き、死後に発見されたナイーブ画家というよりアウトサイダーと言ってよい人物です。

他に見せるつもりはなく、自分のためだけに何十年も物語を書くということは、普通ではできないでしょう。

どこかでヘンリー・ダーガーのことを知り、興味が有ったので、本を探して買いました。

定価が高い本だったせいか、古本でも、高かったです。正確には覚えていませんが、結構高かったことだけは覚えています。

高かったですが、買って良かったと思っています。

相当数の挿絵と物語の一部と解説もありましたので。

挿絵は、独特な手法を用いていますね。

人物等は、雑誌の中の気に入ったものをトレースして、適当に修正を施したものを作り、それをもとにした同じような人物を同じ絵の中に繰り返し登場させる独特なリズム感が特徴的です。

髪型とかも違うのでまったく同じではないし、フォルムも微妙に違うのですが、それでも、同じと思わせる感じのくり返し感が顕著です。

まったく人に見せるつもりのない挿絵入りの物語を何十年もつくり続ける精神構造は計り知れないです。

世の中にはいろいろな人がいるものだと思わされました。

絵画ブログです

主にアキーラを使って描いています。

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